人に言えない性癖はありますか?
「いえ、私はノーマルです」と思ったあなた。実は自分で気づいていないだけかもしれません。
人は誰しも、心の奥底に、自分だけのフェチを潜ませながら生きています。人それぞれ好きな音楽があるように、好きなフェチもあるのです。もちろんあなたも同じです。
なかなか自分の性癖を、あっけらかんと話せる機会はありませんよね。むしろ、それを誰かに伝えるのは、恥ずかしいというイメージもあるのではないでしょうか?「自分のフェチはなんだろう?」と考えることもあまり無いはずです。だから「あなたのフェチはなんですか?」と聞かれると、答えに困ってしまうわけです。
フェチを知り、追求することは、人生の醍醐味と言えます。もちろん、セックスをしたときに快感が増すという理由もあります。ですが、それだけではありません。フェチを知ること最大の魅力は、見える世界が変わるということです。
例えば、あなたが風邪を引いたら、今までと同じ道を歩いていても「こんなところに病院あったんだ」と気付くと思います。それと同じように、フェチに気づくことで、今までとちがう価値観が自分の中に芽生え、今までと同じ通勤経路も、変わりばえのしないオフィスの風景も、まったく違って見えます。
実はあなたのすぐ近くに、驚くべきフェチを持っている人はたくさんいます。ネジが何本も吹っ飛んでしまっている人です。そして、それを追求している人たちの界隈も、すぐ近くに存在します。あなたの全く知らない世界です。そこに足を踏み入れることは、少し気持ち悪いことかもしれません。初めてのアルバイトが、簡単な作業ばかりなのにとても疲れるように、新しい世界に触れる事は、始め少し違和感を感じるはずです。ですが、その世界から再び現実世界に戻ってきたとき、あなたの視界は、少しだけ違うものになっているはずです。
だんだんフェチに興味が湧いてきましたか?今日は、まだ見ぬフェチに興味津々なあなたに、ピッタリなイベントへ行ってきたので紹介します。
その名も「倒錯展」
倒錯・・・なかなか聞き馴れない言葉ですよね。私自身この言葉の意味を知りませんでした。
一応辞書によると①さかさまになること。逆になること。②社会的規範から外れた行動や嗜好を示すこと、という意味のようです。ふむふむ。よくわからん。
倒錯展以外にも様々な所で展示されているという大森さんに「大森さんにとって倒錯とはなんですか?」と聞くと「う〜ん・・・。変質者ですね。」とのこと。なるほど、わかりやすいですね。ちなみに大森さんは「みだれ髪フェチ」だそうです。
変質者展の名の通り、様々な個性派のフェチが大集合していました。
こちらは、自ら縛り、撮影もするスズキレイジさんの作品。美しいですね。これ以外にもたくさんの作品が出展されていました。
この日はレセプションパーティーも開かれるということで、会場には老若男女問わず大勢の方がいらっしゃいました。海外の方も興味津々のご様子でした。
20台前半の女性の方にインタビューしたところ、彼女は先週緊縛講習会に参加して、自分のフェチに気づいてしまったとのことでした。さらなるフェチを探求するために倒錯展にも参加したとのこと。お酒のおかげもありますが、こうしてあっけらかんと自分のフェチを話す事はありませんから、刺激的ですね。「墨汁が好き」「白装束が好き」など他のお客様とのフェチ談義を楽しんでおられるようでした。
この日は17時から、堂山鉄心さんによる緊縛ショーも開催。
荒々しくも「キュキュッ」と手際よく縄を締め、女性が声を荒げる。その光景に会場中が息を飲んでいました。
倒錯展は2月8日から2月22日まで、会期中は休み無しで開催されています。11日・14日・15日・21日には緊縛ショーや鞭ライブ、有名緊縛師さんたちによるトークショーも行われます。
非日常に飛び込んでみたい方、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
『倒錯展 ~自由に内心を表現しよう きっと誰かも気付いてくれる~』
2月8日(日)〜2月22日(日)※会期中休みなし
倒錯展の詳しい情報はこちら
http://shinjukuza.jp/project/tousaku/
場所:ギャラリー新宿座
東京都新宿区新宿4-4-15 JR新宿駅「東南口」「南口」より徒歩5分
ギャラリー新宿座の詳しい情報はこちら
坂井大志
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