TORTURE GARDEN JAPANに参加してきました
TORTURE GARDENは、1990年にALLEN TG、DAVID TGの2名が開催を始めた、
フェティシズムを主題としたクラブイベントです。
現存するものとしては、
世界でもっとも歴史の長いイベントと言われています。
日本では2001年から、TORTURE GARDEN JAPANとして、
年1〜2回開催され、イギリス、フランスなどからパフォーマーを招き、
大々的に繰り広げられています。
今回も、XEX日本橋にて盛大に執り行われました。
真夜中の巨大なビルに、思い思いの装いをした人々が、
吸い込まれていきます。
そうTORTURE GARDENは、
独自のドレスコードがあることも有名。
フェティシズム、パフォーマンス・アート、
モダン・プリミティブの、
3つの要素に沿った服装が求められます。
とはいえ、個性派ファッションとして、
努力している姿勢が大事!高価な服じゃなければならない!
・・という高圧的なハードルの高さは感じませんでした。
度がすぎる演出でなければ、露出はOK、
ボディペントやタトゥー入れてる方も、
ここぞとばかり自慢できますね。
ラバースーツの方も目立ちますが、
コルセットとガーターベルト主体にした、
女王様スタイルや、
あるいはゴスロリ、ラバーの着物、電飾を使ったもの、
全身トゲトゲのついたゴムのコート、
女装子、コスプレ系、サイバー、
ゼンタイ、顔のペイントも多かったです。
まさに真夜中の仮装パーティ、
現実を離れた空間に君臨する者として、
みなさん活き活きとフロアを行き来してらっしゃいます。
各ステージの様子は?
会場はメインフロア、ラウンジフロアに分かれており、
それぞれDJブース、ステージが設けられ、
カウンターバーも有ります。
VIP席のクッションはふかふかそうでした!
レーザーやLEDもふんだんに用いられるラウンジには、
フロアディレクション担当の、
P★P★ Crystal さんのオブジェ、
蝋燭、そして人体を用いた燭台、
という素晴らしくフェティッシュな品々が、
散りばめられていました。
また、NYOTAIMORITOKYOによるキャンドルでの会場デコレーションも美しく、来場者の方々が写真を撮る際にこの場所で撮影していました。
ラウンジのステージでは、
ミストレスたちがM男と絡んで踊ったり、
音楽に合わせて一鬼のこさんのライブパフォーマンスがあったり、
目が離せない豪華な空間となっていました。
一鬼のこさんのパフォーマンスで赤い縄が巻かれていく様は、
その手の動きとともに美しく鮮やかで、
真夜中の宴に相応しいものでした。
食い入る様に見つめる人々の瞳に、
強烈な場面を焼き付けたに違いありません。
モデルさんは着衣だったのですが、
コルセットやブーツの上に、
かけられた縄というのも、
また一際エロティックで鮮烈なオブジェのようでした。
それもやはり一鬼のこさんの手腕によるものでしょう。
縄を紡いでいく際の間合いも、
踊り手であるかのように、
美しかったです。
各DJの選曲とミックスも、個性豊かで、
お客さんの動きに合わせて明確に、
アッパーな状態に持って行くという、
非常に計算されたテクニック。
新旧のヒットチューンに、独自のアレンジを加えた音作りでした。
メインフロアでは、圧巻のパフォーマンス!
メインフロアでの、
ゲストのパフォーマンスがまた、
このTORTURE GARDEN JAPAN オリジナルな印象です。
La iziwaruさん
PiPPiさんとMARIさんのユニット、La iziwaru の美しい二人組はなんと
血まみれパフォーマンス。
格調高いダンスペアなので、赤く染まってもウエットになっても、
荘厳な雰囲気すら感じます。
ちょっとレトロなファッションも印象的です。
壊れたお人形のようにカクカクと踊りながらお客様の中へ入っていった姿は本当に怖かったです(褒め言葉)。
MAIKOさん
椿舞子さんの花魁の舞。
緋色の傘を持ち客席に現れた舞子さんは、
しずしずと段を登り、衣装を変化させていきます。
簪を外すシーンなんかもなかなかにセクシーで、
赤い衣から白い襦袢に変わると、
大きなどよめきが起こっていました。
ダンスの美しさ肢体の素晴らしさ。
オリエンタルビューティなパフォーマンスでした。
インターバルを置いて、頭上に鎖が吊り下げられます。
Katrina Lilwall さん(UK)
ヴォーグ誌のモデルのような、
ファッショナブルな女性が現れたと思ったら、
黒いチュールドレスを脱ぎ捨て、白く美しい肌を強調した、
ボンデージコスチュームに変化。
鎖に掴まり身体を引き上げると、空中でのアクロバット、
ポールダンスにも通じる妖しく美しい動き。
身体能力を思うさま使い、我々に美体を見せてくれます。
美しい、そしてセンシュアル。
Chris Alysさん (UK)の舞台は、血を使ったゴシックホラー、
スプラッタなステージ。
好きな人にはたまらない演出です。
炎を揺らめかせ、物語を始めると、
お腹の中から血まみれの赤ん坊が・・
「悪魔のはらわた」などのホラー映画を思い出しますね!
しばしダンサブルなナンバーでフロアを沸かせた後、
後半のステージは、炎、炎、
熱い炎を体感出来る、神業のようなステージでした。
Katrina Lilwall さんは、二つの碧い炎を持って、
火を飲み込んだり(客席からはそう見えました)
手でつけたり消したり、
さらに置いてある日本刀を抜くと、刃が全て激しい炎!
これには目が釘付けになりました。
ライトセーバーどころの騒ぎじゃありませんね。
それを以ってして、やはり炎を飲み込んだり、
肌を這わせたり、手でもてあそんだり、
常軌を逸した荒技の数々・・
しかもフェティッシュそのもの。
大変貴重なショーを見せていただきました。
Chris Alysさんもエスカレートして、
ピカソ、ゴッホへのオマージュ作品を炎と血で表現、
つまり、キュビズム的衣装と顔面ペイントに身を包み、
ゴッホが耳を切り取るシーンを再現、
なかなかインテリジェントなホラーです。
そのあとの火吹きも大迫力、実際、間近で見てると熱い!
熱いけれどますますヒートアップしますねこれは。

ステージにくぎ付けのフェッティーズアールさん
そして、そのステージの音楽をチョイスしていたのはDavid TG。
そんな熱い出し物の数々と一体感のある会場、
夜明けまで、フェティッシュに着飾った人々の、
賑やかなパーティが続くのでした。
近来稀に見る一大パフォーミングショー。
今後の開催も楽しみです。
そしてフェティッシュな趣味持つ人々の交流の場として、
多くの人々が参加できるよう望みます。
ありがとうTORTURE GARDEN JAPAN
今宵も楽しかった。
イベント概要
TORTURE GARDEN JAPAN
http://torturegarden.tokyo/
Performances
・Katrina Lilwall (UK)
・Chrisalys (UK)
・Maiko Tsubaki (JP)
・La iziwaru (JP)
And Celebrated Mistress
MAIN FLOOR(Electro/House)
DJs
・David TG / TORTURE GARDEN (UK)
・Jimmy Mofo / TORTURE GARDEN (UK)
・SOTA.S / TORTURE GARDEN (JAPAN)
・Tairi / TORTURE GARDEN (JAPAN)
・Fred the Bat / Nuit DEMONIA (France)
・Iori&ZIL
LOUNGE FLOOR(Rock/Lounge)
DJs
・Komurock / TORTURE GARDEN (JAPAN)
・Rinko / TORTURE GARDEN (JAPAN)
・Kenzo A
・Ray Trak
・chihiro
FLOOR DECORATION
PP Crystal / Nyotaimori Tokyo
Venue : XEX 日本橋
facebook : http://www.facebook.com/TortureGardenJP

最新記事 by 榎本由美 (全て見る)
- フェチの宝庫!ゴシックハロウィンキャッスル開催レポート! - 2016年11月25日
- ケロッピー前田氏によるクレイジートリップ取扱説明書 ネイキッドロフトレポート - 2016年9月11日
- フェチとハロウィンの密接な関係~今年はゴシックも取り入れませんか? - 2016年9月6日