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ふたなり作家が感じる、緊縛初心者が縄紋を見るべき理由とは?


皆さんこんにちは。
ふたなり作家の不知火です。
私、友人に緊縛の勉強をしている方がいたり、
M女さんや緊縛師さんとイベントに参加などしたこともあり
だんだんと私も緊縛に興味を持ち何度か講習会を受けたりなどしました。
もっといろいろ勉強したい覚えたい、もっと見たい!

と思っていたところ友達から「縄紋(じょうもん)」という緊縛イベントを教えて頂きました。

一鬼のこさん主宰の「一縄会(東京)」、獅子若さん主宰の「獅子縄会(大阪)」、
永遠さん主宰の「想縄会(名古屋)」の合同の緊縛イベント。
1部がそれぞれの会の生徒、門下生による発表会。
希望参加者による「未踏縛コンテスト」を挟み
2部がそれぞれの会の講師、そして主宰による緊縛ショー。
13時から21時までという充実の緊縛イベント。

友達も見に行くというし、実は私も先日一鬼のこさんの緊縛サロンに行ったこともあり…
即予約しました。
後にいろいろあり私はフェチ東京での取材という形でのお邪魔となりました。
2016年1月30日、土曜12時。
新宿、SPACE雑遊さんが会場でした。
先日から都内は雪の予報があったものの降雪はなく、
しかしいつ降ってもおかしくない肌寒さの中
多くの緊縛を楽しみとする方々が集まりました。

kinbakue01

13時の開演
今回のイベントの説明と共に
獅子若さんも永遠さんも元は一鬼のこさんの生徒さんで
今はそれぞれの地で縄を広めているというお話もお聞きして、
私もフェチに厳しい地方の出なので、大阪も名古屋も羨ましいと思ったり
いつか行って見たいと思っているうちに演目が始まりました。

1部、各会の門下生による発表

1幕 愛花さんと恋さん(一縄会)。
女子中学生の様な衣装で登場。
放課後の女子同士の秘密のいたずらのような雰囲気、
衣装や演技、しぐさだけではなく、目隠しの布も
レースが入っていたり、途中赤いバラを咥えさせるなど
女性らしい艶の演目かと思ったら後半から吊も行い
大胆な縛りとなりました。
はじめの仲の良い女子の感じから可愛らしい縛り、
そこからの吊の流れが素敵。
私、このような緊縛イベントが始めてでしたので
初めからこの様な演目って・・・もしかして今日は
このような縛りがずっと続くのかと思いました。
結果的にはずっと続き、13時から予定の21時を1時間押して
22時まで続きました。

2幕 パイセンさんとトバさん(一縄会)。
学校帰りにファーストフード店に男女の学生が立ち寄るところから始まる演目。
店員のコスプレで縛る二人、洒落の効いたやり取り。笑いを誘う小道具。
面白い緊縛ではじめは笑いながら見ていましたが後半は一変。
激しい縛り、吊、フェチ系あふれる攻め。
笑いで引き寄せて一気に魅入らせる見せ方。
驚きましたね。
お店が客を縄で料理する。その料理、縛り方も男女で差があるなど、
緊縛もこんなことしていいんだ・・・と考えが改まりました。
緊縛で蝋燭まみれは聞いたことありますが、
ケチャップとマヨネーズまみれは初めてでした。

3幕 Yuuさんと真夜さん(想縄会)
格闘ゲーム風なイメージBGMで始まり、衣装も荒々しい雰囲気でヘアースタイルも
凝ったもので登場。
2組同時の緊縛。それぞれ特徴ある縛りを1つのステージで行うもの。
緊縛のバトル。いろんな見せ方があるんですね・・・縛りって。
縛り手さんも個性がありましたが、受け手さんもなかなかで、
Yuuさんの受け手さんは、いもうとちゃんという方でYuuさんのリアル妹さんでした。
真夜さんの受け手さんは、ゆきなさんという方。この方で名古屋の縛り手はみんな育ったという素敵な方でした。

4幕 百舌さんと不流市さん(想縄会)
黒一色の男性縛り手2人がそれぞれ黒とシルバーの衣装の女性を縛る演目。
表情や雰囲気の異なる女性を黙々と縛る男性。SMの様なしぐさ縛る様は
男性らしさを感じる演目でした。
4幕目にして初めての男性縛り手さんです!
ここで会場のお客さんもスタッフさんも女性が多いことに気が付きました。
多分、緊縛やフェチの世界はどんどん女性が増えるんだろうなぁと思ってしまいました。
5幕 凛香さんとKaiさん(獅子縄会)
こちらは縛り手、受け手さん4名とも学生服で、放課後なのか赤い長い縄を縄跳びに見立ての登場。
学生らしい楽しいノリの縛り。それを盛り上げる演技と遊び心のある小道具。
ハリセンやパンを食べさせたりと楽しさのある縛り。
段々と盛り上がってくる縛りと吊るし・・・。
しかし縛りも演目も終わりがある・・・。哀愁のある寂しいほど気の時間。
縛っているときだけではなく解いているときにも物語、思いのある時間。
緊縛とは縛るだけではなく、解く際にも魅せることができるんですね。
解くのも・・・良いですね。
6幕 いかさんと浅利さん(一縄会、上級クラス)
赤い着物の狐達が杖の稽古で楽しんでいる幻想的な場面。
捕らえられ縛られる狐達。
その演目の雰囲気に合った2組同時の艶のあるしなやかな縛り。
野を翔ける野狐を思わせる吊。
縛り方も素晴らしいものでしたが、吊るし方も流石上級といった
美しく艶やかな縄でした。
7幕 Yossyさんとまるさん
女性の悲鳴と共に始まる怪しい雰囲気の演目。
赤と黒を基調とした2人組での縄の縛りと鞭の攻め。
赤い服に巻き付く黒い縄の美しいことといったら・・・。
縄と縛る先の女性の衣服にも、縛った後どうなるかも
考えて縛る。色も形も綺麗でした。

ここまでが第一部で
二部の前にちょっとしたイベントがありました。
「未踏縛コンテスト」
これは希望参加者による・・・
「誰も見たことが無い」「オリジナリティ」「芸術性」
の三項目を競い合う緊縛コンテスト。
当日の参加者は
フックの器具を活用し自縛をしましたみのさん
赤い服の女性に黒い縄で「渡し縄」という技術で模様をデザインしたまるさん
自縛そしてブランコの様に自吊をしたゆっきーさん
男性をカラフルな蛍光色の縄と可愛らしいぬいぐるみで縛ったえみるさん。
この4名で競われ、会場を盛り上げていました。
優勝したえみるさんには、あの縄屋さんより賞品として
なんとビンテージ加工をした縄がプレゼントされました。
縄をなめし加工後にあえてそのようなダメージ加工をした特別な縄。
良いですね・・・。私も使ってみたいです。
ダメージ加工ってジーンズみたいですね。
さて、
次は第二部。各会の主催および講師陣の演目。
第一部も多くの人が見にいらしてほとんどの椅子が埋まって時折立ち見の方もいるほどでした。
しかし、次の第二部が主宰の方々の演目が見られるということで
この冬の中、外では多くの方が待っていました。
全ての椅子をどけてクッションを置いてできるだけ多くの方に見てもらおうと
全員何とか見れる状態となった超満員の中、時間を押しての第二部の開始となりました。
1幕 マルクさんとこうじさん(一縄会)
月夜、花畑でたわむれる女性2人。
遊び疲れて横たわる2人に白着の縛り手が寄り添い縛り、吊していく。
2組での縛りと関連し合う吊と生け花によって移ろいゆく四季を表現していく。
おそらく縛り手は自然現象、その季節ごとの風を演じていたのかも。
組で縛る意味、物語性、プロジェクターや俳句、花を使っての緊縛。
四季の変化の楽しさと冬へと向かう寂しさ。
2部は初めから凄かった。見惚れてしまいました。

2幕 宙知サンジさん(獅子縄会)
白い着物での受け手さんと共に甚平での縛り手さんの登場。
受け手さんを座らせての緊縛。
会場が一気に和装に、一気にステージ中央の縛りに注目。
何も飾り気が無く、座しての緊縛。
黙々と縛りを見ていました。
そしてそこから吊へ。
縄と受け手女性が空中へ昇りライトに照らされた瞬間。
それまでの黙々とした空間が一斉にその吊の女性を中心に輝きだしました。

3幕 國嫺じぇすさん(獅子縄会)
男性のもとへ訪れる狐面の和服の女性。
艶やかな二人。
縄と共に体も巻き付くかのように寄り添いながら縛っていく。
色っぽさを感じてしまう男性縛り手さんのしなやかな縄さばき。
縛りの後の解き、別れ、悲しみ。
落語「天神山」を元とした緊縛劇。
品を感じる色のある縛り・・・
受け手さんが奥様ということで、なるほどと思いました。

4幕 時雨さん(一縄会)
和装の女性受け手、男性縛り手の登場。
闇、猟奇を感じるステージ。
表情、しぐさ、衣装、音楽、小道具だけではなく
その縛り方がまさに今までのとは一変し、激しい縛りです。
そして吊るし。縄を編んで縛っていく。その縄へ蝋燭の明かりを差し込む。
吊るされた女性を飾り照らす縄と蝋の火。
縄と共に蝋も女性を攻めていく。
喘ぎの吐息が漏れる和のジャンでリアのようでした。

5幕 永遠さん(想縄会主催)
着物の縛り手も受け手も女性の緊縛。
座しての体も絡めるかのような縛り。
その身のこなしもあり、柔らかな感じを受ける縛りを見ました。
吊り、着物からのはだけ、紫の縄の縛り。
座位の落ち着いた姿勢、高さでのフック、吊、そして鞭。
あの受け手さんへの密着するような寄り添う縛り。
縛る縄をどうするかだけではなく相手に対する我が身の動かし方にも
やはり並々ならぬ思いがあるのを感じました。
6幕 獅子若さん(獅子縄会主催)
表情の無い和装の女性をどんどん縛っていく。
淀みのない素敵な縛り。ただじっと縛りだけを見ていました。
一通り縛った後、足をはだけさせると
それまでとは打って変わって吊るしへ。
空中で体を反らせる受け手さん。
女性が美しい。もう、どんどん女性を綺麗に素敵にしていくなぁ・・・
と縛りで変化していく体を見ていました。

7幕 一鬼のこさん(一縄会主催)
和装の緊縛。はじめは縄を体に纏わりつかせるようなゆっくりとした動き。
受け手のみではなく会場全体に「縛るぞ、縛るぞ」と想像と期待を思わせる縄の動き。
メリハリと伸びるような縄のさばき。
と、見惚れているうちに、3つの吊り具を使って女性が空中へ。
受け手が舞うように両足を縄と器具で操り
しずくが落ちるかのように優しく床へ。
この長時間の縄尽くしのイベントの最後にふさわしい縛りでした。
さて、全体を通しての感想ですが・・・
特に私のような初心者や縄に興味があるけど実際に見るのはまだ未経験の方々に向けてですが。
是非1部から見て頂きたいです。
有名な方や主宰の方々の単独のイベントでは何か緊張してしまったり、
もう何年も縄に打ち込んでる人ばかりなのかと思いなかなか怖くて行きにくいかもしれません。
でも生徒の皆さんの発表、しかもその内容は自分の縛りだけでなく
見に来た人を楽しませる内容だったりと、私達の勝手な思い込みを和らげ
もっと見たい、いろんな人にも知ってもらいたい、いや、私もやってみたい、
と縄への思いをより良く変えてくれて、
その後の講師の皆さんや主宰の皆さんの縄への見方も緊張しないで見れて、
縄への視野も広がるのでより楽しむ事が出来ると思います。

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今回のイベントを見ての緊縛をイメージした絵

しかもその縛りも、こんなにも個性が出るのか、こんなにも表現が豊かなのかと楽しみつつ驚きっぱなしです。
フェチ、エロ、アングラ・・・。だけではなく美しさや、相手への思い、自分の考えの表現の一つかもしれません。

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創作活動の主題でもあるふたなりと緊縛を組み合わせた絵

口を使って会話する。紙やデジタル機器で文字を入力する。絵を描く。
人間には自己表現方法や対話方法としてもっと簡易な方法はいくらでもあるのに、
縄を使って縛ることで相手に反応を起こさせ対話する。

是非身に着けたいですね。
先日のこのイベントをメモと共に思い出しつつ記事に書き、
会場で購入させて頂きました現代緊縛入門DVDを観ながら
いろいろと考えを巡らせてます。

この記事を見てくださった方々といつか縛り合っていたいものです。

ちなみにDVDには当日一鬼のこさんよりサインを頂きました。
大切に勉強させて頂きます。

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不知火(しらぬい)

都内にて100人の2mもの等身大ふたなり絵を描き展示する活動をしています。最新作は27人目。
mail : siranuim@gmail.com
HP : http://siranuim.wix.com/siranui
twitter:@siranui_1
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