縄は、解けば肌から離れてしまう。
蝋も、そのうち剥がれ落ちてしまう。
始めと終わりがあるのが、世の定めである。
それでも私は、記憶を側に置いておきたかった。
心と身体で膨らみきって
はち切れそうな期待のやり場も分からない。
途方にくれて、
形あるものを生み出すことを、私は選んだ。
思い描く光景
作品を手にとり身につけていただく方が、其々想う時間
近しい人に贈る方が、秘めた意味
非日常の刹那で
それらが溶け込むとき
全ては共犯関係のもとにある。
そんな日々の製作の中で、
縄という時間と空間の結界を意識した時に
いつもそこには、「自分を四角く切り取る境界線」があった。
切り取られた中で飢えている自分を、
表の顔の自分によって
支配下に置くという妄想。
自分が作り上げた「他者」は、
境界線の中の小さな自分を覗き込む。
その視線を感じ、望みに応え、委ねる快楽。
あたかもそれが現実であるように、いつしか感じるようになった。
「フレイムの中で
欲望は
密やかに発酵する」
フレイム=frame
日常生活の中で嵌められた、支配意識。
女の望みは膨らみ、形を成し、熟成する。
男が与えたフレイムの中で。
フレイム=flame
情念の炎は、女の頬を紅く染めあげる。
男の意思は蝋燭の滴たりとなり、
女の肌を焼き、彩る。
背徳だからこそ、不貞だからこそ、そこに官能がある。
緊縛師有末剛による縄と撮影
緊縛的布小物「巡」製作者、巡の手仕事品、半立体作品の二人展。
桜の季節、
昼に密やかに花開き、夜は人知れず狂い咲くエロスを
覗き見しにいらしてください。
【開催概要】
有末剛 巡二人展「インモラル フレイム」
場所:カフェ百日紅(板橋)
会期:2016年3月3日(木)~21日(月・祝)
※火・水曜定休日
3月17日(木)から展示替え
時間:14時~23時
※喫茶店での展示につきワンドリンクオーダーお願いします。
緊縛ショー「不貞の兆し」
3月6日(日)open14:30 start15:00
3月20日(日)open17:30 start18:00
3000円(1ドリンク付き)
限定20名様、予約順の入場。内容は両日異なります。
終演後、体験緊縛あり
各日3名限定、2500円(和装割引2000円)
https://www.facebook.com/events/1660864874172087/
ご予約 、お問合せ先:megurimawaru@yahoo.co.jp
文・写真:巡さん Twitter

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