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写真作家・村田兼一。七菜乃さんと織りなす村田ワールドに魅了される


『村田兼一展 ”Lilith in the Mirror”』が、2015年5月29日から6月14日まで神保町画廊【東京・神田】にて開催された。
これは、写真作家・村田兼一さんの日本国内では4冊目となる写真集『さかしまのリリス』(2015年/アトリエサード)の刊行を記念して行われた写真展だった。

現在発売されている日本国内で刊行された村田兼一さんの写真集には、『眠り姫~Another Tale of Princess』(2013年/アトリエサード)、『パンドラの鍵』(2014年/アトリエサード)と今回の『さかしまのリリス』(2015年/アトリエサード)の3冊がある。

なお、海外で刊行された写真集もいくつかあるが、いずれも輸入禁止となっており、日本国内で見ることは叶わない。

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いつの頃だったか、僕はご本人よりも先に彼のモデルを演じる村田タマさんを知り、口枷屋モイラさんを知り、七菜乃さんを知り、そこから村田兼一さんを知った。

3人のモデルである少女たちの存在が先にあって、その少女たちに共通するキーワードとして写真作家・村田兼一さんを意識するようになった、という次第だ。
時代の先端で輝いている3人の少女たちの、まさにゴッドファーザーという位置づけで村田兼一さんもまた、異彩を放っていた。

写真作家・村田兼一【むらたけんいち】さんは1957年生まれ・大阪在住。
村田ワールドと称される、少女を被写体とした作家性の強い、独特の世界観を見せる写真作品で知られる。

そんな村田ワールドには少女たちのファンが多い。
その世界観に魅了された少女たちはモデルとなって村田兼一さんに身体を捧げ、カメラの前で一糸まとわぬ裸体の総て―幼い乳房や秘められた花弁まで、臆することなくさらけ出すのだ。

そんな幼気な少女モデルと共に織りなす村田ワールドに、また新たな少女たちが惹きつけられる。
少女たちを虜にする写真作家・村田兼一とはいったい何者なのか?

神保町画廊『村田兼一展 ”Lilith in the Mirror”』にご本人を訪ねた。

モデル・七菜乃さんとの出会い

『村田兼一展 ”Lilith in the Mirror”』は、写真集『さかしまのリリス』をベースとしている。『さかしまのリリス』でモデルを務めるのは、村田兼一さんの写真集『パンドラの鍵』でもモデルとなった特殊モデル・七菜乃さんだ。

村田兼一さんが撮る七菜乃さんは”透明感あふれるヌード”というイメージが強い。が、村田兼一さんが七菜乃さんを撮りはじめた最初は、ヌードではなかったという。

「最初は着衣で撮り始めたんです。ちょっと、はだけたところから撮ろうとしていたんですけど、何を着せてもうまくいかなくて。なんかこう、掴みどころがないというか、どう撮っていいのか自分でもよくわからなくて…」

村田兼一さんと七菜乃さんとの出会いは2012年にさかのぼる。村田兼一さんのもとに一通のメールが届いた。それは七菜乃さんからのラブレター。そこにはモデル志願の旨がしたためられていた。

「七菜乃さんを撮りはじめる半年くらい前に、七菜乃さんはモデルで応募されていたんです。でも、ものすごく真面目な人で『証明写真のように前後左右撮った写真を送って欲しい』とメールしたら、ヌードで直立不動な感じの写真を送られてきて。その時は写真を見てもイメージが湧かず、そのまま忘れてしまっていました」

しかし、その後も村田さんと七菜乃さんは運命の絆で結ばれていた。
「その後、七菜乃さんは個人撮影などされていて、そちらのブログで僕の個展の紹介をしてくれていたんです。それを読んで、コメント欄に『ありがとうございます』と書いたら、七菜乃さんからメールがきて、『覚えてますか、私、半年前に応募したんです』とあって。『えっ!』となって(笑)」

コメントを書いた相手がモデルの応募をしてくれていた人とは思ってもいなかったのだ。
「覚えていないというか、『あっ、なんか確かあったかな』と(笑)。僕にはそういうことがよくあるんですよ。七菜乃さんのそのブログではいろんなカメラマンの人が撮られていて、七菜乃さんの表情も豊かだった。それを見て『これだったらいけるかな』と思って、それで逢いましょう、ということになったんです」

こうして、東京に住む七菜乃さんが大阪の自宅を写真スタヂオにしている村田兼一さんのもとへ、月に一度、訪ねて来るようになった。

モノクロ写真に着色するというスタイル

村田兼一さんが創造する村田ワールドは幻想的な色合いが特徴的だ。それは、モノクロ写真に人工着色する、という手法で生み出されることによる。

「七菜乃さんを撮る前までは、ずっとモノクロ写真に着色というスタイルでやっていたんですよ。七菜乃さんの場合も最初、その方法でずっと撮っていた。けど、何度やってもボツで。僕、撮っても気に入らないものは全部、ボツにしていたんです。別に依頼されて仕事しているわけでもないし。なんか上手く行かないな、と思っていて」

彼女をモデルに撮っていたのは、写真評論家・飯沢耕太郎さんとのコラボレーションによる個展『きのこの愉しみと恐怖』【2012年10月/神保町画廊】のためだった。
しかし、どうもしっくりとこない。それでも個展の開催は迫っていた。

「写真はたくさん撮ったけれど、どれもこれも気に入らなくて。でも、テストで撮っているデジタル写真が結構良かったんですよ。それで個展の10日前に七菜乃さんに再度来てもらって、デジタルカメラで撮り直したんです。そしたら、それがしっくりきた。すぐにプリントして、個展に間に合わせたんです」

個展以前、ドイツから出版したデジタルよるオフショット写真集の出版記念展【2010年8月/スパンアートギャラリー】で、デジタル写真をギャラリー展示した経験はあった。
しかし、作品を意識してデジタルで撮影したのは、この個展が初めてのことだった。

いつもの手法ではしっくりとこなかったものが、デジタル写真だとしっくりと来た。
「デジタルが良かった。なぜそうだったのか、全然わかんないんですけどね」

アナログカメラへのこだわり

今ではデジタルカメラを愛用している村田兼一さんだが、2012年頃はフィルムのアナログのカメラにこだわっていたという。
しかし、2014年以降はフィルムのカメラでは撮ってはいない。

「デジタルに移行する写真家が多い中、僕は最後の最後までフイルムで撮る写真家でいようと思っていました。デジタルなんて、絶対使わないと決めていました。それなのに、何故か時流に乗ってしまって。手軽さに負けたという…(笑)」

着色写真は制作に手間と時間がかかる。1か月に5点、年間50~60点が限界だった。
それに比べ、デジタルは手軽だった。その手軽さに負けてしまった。

フィルムのカメラを使っていた当時、一度の撮影でブロー二判のフィルムを60本は使用していた。自家現像は大変なので現像所に出していた。しかしプロラボの能力値が落ち、発色よくプリント出来る精度の現像が難しくなった。ネガの仕上がりにかなりイライラすることも少なくなかった。
さらに、印画紙の質も下がりムラがかなり多くなった。暗室での作業はストレスが募る。

「それも嫌だったんです」

デジタルカメラのシェアが伸びるにつれ、フィルムも印画紙も手に入らなくなって来ていた。
需要が少ないため、品質も低下してくる。
写真業界全てがアナログからデジタルへの移行を迎えていた。負けたというより、村田兼一さんがデジタルに移行するのは時代の流れだった、と言っていい。

そういう背景もありつつも、七菜乃さんはなぜかデジタルで撮った方がしっくりとくるモデルだった。
「それが2012年なんです。七菜乃さんは毎月のようにけっこう通ってくれて。来るたびに撮っていた。そしたら1年で随分、写真が溜まったんですよ。それで、アトリエサードの鈴木編集長に『本を出さないか?』という話をして」

こうして、七菜乃さんをモデルとした『パンドラの鍵』(2014年/アトリエサード)が刊行された。

モデル七菜乃さんの魅力とは?

毎月のように通ってくれたから撮った、と言うが、七菜乃さんに魅力がなければ撮り続けられるはずがない。写真作家から見た彼女の魅力は何なのだろうか?

「容姿に関したら、体型が面白いですね。めちゃめちゃ細いのに、胸も割としっかりあるし。七菜乃さんを見て撮影のアイディアが出てくることもあります。身体が柔らかいので、すごく変に反ったポーズが出来る。お尻にコーヒーカップを置いて飲めるくらいに反れるから、そういう格好で撮れれば面白いな、とかね」

ここで、最初に戻る──
七菜乃さんを撮りはじめたが、七菜乃さんには衣装が似合わないことに気づく。

「最初は着衣で撮り始めたんです。ちょっと、はだけたところから撮ろうとしていたんですけど、何を着せてもうまくいかなくて。なんかこう、掴みどころがないというか、どう撮っていいのか自分でもよくわからなくて…。最初、いろんな服を着てもらって撮りました。でも、何を着せてもうまくいかない」

村田兼一さんの撮影方法は独特だ。モデルが自宅のモデルに来てもすぐに撮影、とはならない。
まず、初日は一日中、モデルとお喋りをする。

「僕は逢ってパッとうまく撮れるタイプじゃない。逢った初日は喋ってるばっかり。次の日くらいから撮る。一番、苦労するのが衣装合わせ。七菜乃さんは衣装は何を着せても上手く行かなくて…。脱がして脱がして、で最後、靴下まで取って。僕は全裸で撮るということはめったにないんだけれど、『なんか靴下もいらん』みたいになって。その素裸が綺麗でしたね」

七菜乃さんのツイートにはこんなことが書かれている。
『私にとって、ヌードは着衣のひとつなので、特に、恥ずかしいことではありません。
ヌードと着衣は、長袖と半袖くらいの違いだと思っています』

つまり、七菜乃さんにはヌードが最も似合う衣装だった、というわけだ。
僕がイメージする七菜乃さんは、透明感があり、どこか病的な感じ。ある意味、病んでる感じ。そしてチーパイなのだが、村田兼一さんによると胸は意外にあるらしい。
「2年3年と経ち七菜乃さんはどんどんと売れっ子になっても律儀に来てくれました。七菜乃さんからは撮影案がいくらでも浮かびまた。それで『パンドラの鍵』と『さかしまのリリス』が出せたんです」

僕の写真は『えげつない』

村田兼一さんはポーズに対するこだわりが強い。モデルにはハードルの高いポージングをさせる。
「女性器が見える見えないは考えていなくて、正面から潔い感じでポーズを取ってもらってます。エロという感じでやってるんじゃなく、正面からボーン、みたいな。僕の撮る写真はエロというより下品なんだけど。バーンとやって、観音崇拝のような感じで。もう、拝むしかないな~~という感じで(笑)」

村田兼一さんは自分の作品を『下品』だと思っているということに驚いた。
「大阪弁で『えげつない』っていう言葉があるんですけど、自分の作品は『えげつないな~』と思っています。自分でも時たま、我に返って『こんなえげつない写真、人様に見せられへんわ』と思う時はありますね」

村田兼一さんはそう語るが、村田兼一さんの写真がヌードであっても下品さを感じさせないのは、下品なエロを目的として撮っていないからだろう。つまり、男の欲望としての下品さ、エロ目線がないのだ。

少女たちが村田兼一さんのの写真に惹かれるのは、”下品さのない純粋とした女性の裸体の美しさ”を感じるからだろう。
「僕はもともと、『人形愛』『眠り姫愛』がある。眠り姫って、やっぱり人形みたいじゃないですか、その2つが融合したものにすごくエロく感じますね」

村田兼一さんにとってモデルの少女たちは人形なのだ。好きなポーズを取らせて遊ぶ。
下品さがないのは、少女たちを女性としてではなく、人形としてしか見ていないからかもしれない。

「人形愛と眠り姫愛があった。だから初期の写真は、ほとんどモデルさんが眼を閉じているんですよ。誰をモデルにしても変わらないと言われるくらい。似たような感じでしたね。人形と衣装が好きなんです。眠り姫も豪華な衣装を着た15~16歳の一番美しい時じゃないですか。人形を好きになったというより、最初はミニチュアの服がすごく好きになったんです」

だから、村田兼一さんは少女たちを人形のように扱い美しい衣装を着せる。人形となった少女たちは村田兼一さんの求めるままにポーズを取る。想像するとかなり甘美な世界だ。

フェチブームと女性のスタンス

ライトなフェチのブームが来ているのではないか?そんな感触はないか?と村田兼一さんに訊ねてみた。
「現在の女の子が、ものわかり良すぎるのは確かですね。前までだったら『こういう意味があって、こうだからこういうのが必要だ』とか、最初にいろんな説明するんだけど、それが何も言わなくても「はい。脱ぎます」って。『ナニ、この軽さ?』って感じて、ちょっとビックリ」
村田兼一さんは今までと女の子の意識が変化していることに逆に戸惑っているという。

現在の女の子はどんどん開放的になってきている。そして自身が持つフェチな部分を表現したいと思っている。女の子たちは写真作家・村田兼一というフィルターを通して自分のフェチを表現している…そう僕は考えている。

あえて悪く言えば、村田兼一さんを上手く利用している、ということにはならないだろうか?

「七菜乃さんもそうだし、他のモデルさんもそうだけど、『女の裸って力がある』と信じていて、自身の裸を使って表現したい。けれど、自分じゃ出来ない。だから表現して欲しい。そういうモデルさんが多いですね。『なんか面白いこと言うな』と思っていましたね」

だから、七菜乃さんに“使われている”という感じがする。と感想を正直に告げてみた。

「最初、20年くらい前に写真評論家の飯沢耕太郎さんに僕の写真を見せたとき、飯沢さんから『何か、写真作家がモデルをモノのように使って撮ってるみたいで、不愉快な感じがする』と言われた。『それを修正すれば』みたいに言われたんです。その時に『じゃ、使うんじゃなくて、使われているような視点で撮ろう』と思って、最初の着色シリーズが出来た。それを飯沢さんに見せたら『いいじゃない、いいじゃない』となって。
最近はまた、こちらが使っているように撮っちゃってることもあるけど、意識的にはそういうのも大事だなと。使われているという感じが。こっちが奉仕している。見せ方として」

つまり、僕が“使われている”と感じるのは、村田兼一さんの意図だった、ということだ。
その奉仕は村田兼一さんがSとしてMに奉仕しているのだろうか?それとも村田兼一さんがMでSに奉仕しているのだろうか?

「写真としては、僕がMでSに奉仕しているように見せた方が良いんだけど、実情は僕がSでMに奉仕している感じになっちゃっていますね。七菜乃さんはずっと“待ち”ですからね」

…ん?待ちとは?

指示待ち。『どうしたらいいんですか?』って。ずっと指示を待ってる。自分からポーズを取ったりはしない。絶対に動かない。指示待ちなんです」

七菜乃さんにはファッションモデルならあるような『今、私を撮って』というニュアンスがないらしい。
「それは僕に対してのことで、七菜乃さんは作家の撮り方に合わせてくれるモデルさんなんです」

七菜乃さんは村田兼一さんの前で一体の人形を演じてみせているのだ。

新たなモデルがもたらす村田ワールド

村田兼一さんに『この子、モデルで撮りたい』という女の子はいないのか?と訊ねてみた。

「あまりにもえげつないじゃないですか。僕のやってることは。だからこちらから声をかけて『これをお願いします』というのは言いづらい。だからモデルさんの方で覚悟して『やります』と言ってくれないと、揉め事にもなりかねない。だから、僕の方からお願いしてやりたくはないんですよ。『この子、いいな』と思っても見ないようにしている」

ところが…。
「今年はわりとモデルさんの当たり年で。いつもモデルさんの採用率は低くて、新人は2年に1人くらいなんです。
でも、今年はもう既に3人。応募は年間30人くらいありますが、七菜乃さんの時のように迷っているうちに忘れてしまうことが多いです。七菜乃さんが12年に現れて、そこからずっと新たなモデルがいなかった。
けど、今回北見えりさん吉岡愛花さん月乃ルナさんと計3人のモデルが現れてくれて。3人とも結構いい感じで、今年前半から彼女らを中心に撮っています。今回の個展でも神保町画廊から新作を展示して欲しいと言われたんだけど、母の急死で間に合わなかったのですが。今年秋、11月くらいに彼女らの写真展を神保町画廊でやりたいなと思ってます」

モデルの3人の住まいは東京。集まってトークショウがあるかもしれない。
七菜乃さんとはまた違った村田ワールドが観れそうだ。

写真作家・村田兼一と七菜乃の運命

話を今回の展示『村田兼一展 ”Lilith in the Mirror”』に、つまり村田兼一さんと七菜乃さんの関係に戻そう。
「写真作家・村田兼一」と「特殊モデル・七菜乃」が運命で結ばれていたのは確かだ。
人形フェチの写真作家と人形のようなモデル。最初から仕組まれていたような2人なのだから。

村田兼一さんはエロスとタナトスを描く作家として語られる。
生きているモデルを一度、(表現として)殺す。モデルに生きることを制し、横たえ、死体のように扱う。しかも、生ある質感をモノクロ写真で消し、新たに無機質な質感で着色する。

村田タマさんは「村田兼一評論」で「再生」という言葉を使っている。
『村田のモデルを繰返す中で、私は何度も村田に「生んでもらった」ように感じる』と村田タマさんは告白している。

しかし、村田兼一さんが七菜乃さんを撮るようになって、彼の表現が大きく変化したと僕は考えている。
村田兼一さんは七菜乃さんを撮ることで彼自身を「再生」させたと思えるからだ。

実は「七菜乃」という名前は、それまで所属していた事務所を辞めた少女が、村田兼一さんによって付けられた名前だ。
七菜乃という名で少女は「再生」を果たし、写真作家もまた七菜乃を生むことで「再生」した。
だから、村田兼一さんが七菜乃さんから脱して新たなモデルを撮ることには意味があるのだ。

今後、再生した村田ワールドに期待が高まる。
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『眠り姫~Another Tale of Princess』(2013年/アトリエサード)

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『パンドラの鍵』(2014年/アトリエサード)
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『さかしまのリリス』(2015年/アトリエサード)

村田兼一オフィシャルサイト/Another Tales Of Princess「眠り姫」

http://ken-murata.com/

*フォトテクニックデジタルにて「魔女の系譜」を連載中

*11月後半神保町画廊にて個展開催

協力●アトリエサード/神保町画廊

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瀬見紫紅

瀬見紫紅

フェチライター。
本業もライターで編集者。専門はアートとカルチャー。著書も数冊ある。
僕にとってのフェチとは【解放と表現】。フェチなカルチャーを発信します。
【ライティング+編集+撮影等のお仕事募集中】。
twitter:@SemiShigureXXX
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