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「人肉料理レストラン」へのご招待


写真①小学生の時に読んだ小説、

新井素子さんの「ひとめあなたに…」

“世界が終わる”ことを知った女の人が、

恋人を殺して、切断し、
煮て焼いて食べてしまうシーンは、衝撃でした。

それを読んだとき、私は初めて知りました。
殺すことが愛、食べることが愛、そんな世界が存在するのだと。
写真②“嫉妬”“憎悪”といった、汚い感情が動機の殺人は、きっと死体も汚いでしょう。
ですが、“食べたい”“愛おしい”といった、
性欲、恋愛感情から生まれた死体は…
とても美しいと思うのです。
どうやって調理しよう?どうやって食べよう?どうやって死体とセックスしよう?
そう考えながら殺すのですから。

カニバリズム(食人、人肉嗜食)といっても、
文化的、飢餓、性欲…
様々な種類があります。

私が想像するカニバリズムは、“性欲”“愛”
私が想像する、究極の愛情表現は、
その人を美しく殺し、美しく切断し、美しく調理し、
食べるという行為で、体内に取り入れることなのです。

写真③

誰かを所有したい、
誰かに所有されたい、
そんな誰しもが持っているであろう感情を、
究極の形で表したもの。
私が想像するカニバリズムとは、そういうものなのです。

「ネクロフィリア」とは、死体愛好家といった意味でよく使われますが、
実際には、「死への希求」を意味します。
そして、「バイオフィリア」とは、「生への希求」を意味します。
「ネクロフィリア」「バイオフィリア」は相反するものではなく、
紙一重なものであり、
誰しもが持っているものです。

悲しみや憎しみではない、自分の意思、
性的な意味、そこに快楽を感じる死は、
自殺ではなく、バイオフィリアです。

例えば、
毎日頑張って生きて、綺麗になる努力をするのは、愛する人に食べてもらうためだとしたら?
自分が愛する人に殺されたとき、快感や幸福をより多く感じるために、日々一生懸命生きてるとしたら?

その死は、その人にとって、究極の幸福なのです。
死のために生きる。
ネクロフィリアとバイオフィリアは、誰しもが持っていて、決して相反するものではない。
人それぞれなのです。

そんな愛の形を、
人肉料理レストランという形で描きました。

写真④

あなたも「禁断」の世界に触れてみませんか?

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「禁断」
SAWSIN×REINA

画家の近藤宗臣と、立体作家であるREINAのコラボレーション二人展。
触れてはいけない「禁断」の世界をお届けします。

7/17~7/31 (東京)
Night Gallery Cafe CROW
http://cafecrow.net/?p=734

8/18~8/30 (大阪)
ギャラリーパライソ
http://www.paraiso-tv.com/event/index.html

近藤宗臣 http://sawsin-inferno.dante.jp/
REINA   http://gore017meido.jimdo.com/

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REINA

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人体をモチーフとした立体作品、タトゥーシールなどの制作
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