小学生の時に読んだ小説、
新井素子さんの「ひとめあなたに…」。
“世界が終わる”ことを知った女の人が、
恋人を殺して、切断し、
煮て焼いて食べてしまうシーンは、衝撃でした。
それを読んだとき、私は初めて知りました。
殺すことが愛、食べることが愛、そんな世界が存在するのだと。
“嫉妬”、“憎悪”といった、汚い感情が動機の殺人は、
ですが、“食べたい”、“愛おしい”といった、
性欲、恋愛感情から生まれた死体は…
とても美しいと思うのです。
どうやって調理しよう?どうやって食べよう?
そう考えながら殺すのですから。
カニバリズム(食人、人肉嗜食)といっても、
文化的、飢餓、性欲…
様々な種類があります。
私が想像するカニバリズムは、“性欲”と“愛”。
私が想像する、究極の愛情表現は、
その人を美しく殺し、美しく切断し、美しく調理し、
食べるという行為で、体内に取り入れることなのです。
誰かを所有したい、
誰かに所有されたい、
そんな誰しもが持っているであろう感情を、
究極の形で表したもの。
私が想像するカニバリズムとは、そういうものなのです。
「ネクロフィリア」とは、死体愛好家といった意味でよく使われますが、
実際には、「死への希求」を意味します。
そして、「バイオフィリア」とは、「生への希求」を意味します。
「ネクロフィリア」と「バイオフィリア」は相反するものではなく、
紙一重なものであり、
誰しもが持っているものです。
悲しみや憎しみではない、自分の意思、
性的な意味、そこに快楽を感じる死は、
自殺ではなく、バイオフィリアです。
例えば、
毎日頑張って生きて、綺麗になる努力をするのは、愛する人に食べてもらうためだとしたら?
自分が愛する人に殺されたとき、快感や幸福をより多く感じるために、日々一生懸命生きてるとしたら?
その死は、その人にとって、究極の幸福なのです。
死のために生きる。
ネクロフィリアとバイオフィリアは、誰しもが持っていて、決して相反するものではない。
人それぞれなのです。
そんな愛の形を、
人肉料理レストランという形で描きました。
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