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フェティシズムとガスマスクの関係って?ーガスマスク対談 前半


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こんにちは。仮面屋おもて大川原です。
先日、フェティッシュグッズの専門店St.FeLairのSUZUさんと対談をしてきました。今回から数回にわたってその様子をご紹介します。

ガスマスクのことについて根掘り葉掘り聞いてしまいましたが、あたくしはやたら楽しかったです。

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大川原 今日はよろしくお願いします。本日はガスマスクのお話を聞きたいと思っています。

SUZU よろしくおねがいします。私はなんせフェティッシュのほうから来てしまって、あまりマスクの専門的なことは話せないのですが。。あ、勘違いされてないかなと思ったのですが、通販をしているとメールだけのやり取りなので、ほとんどの方が私を男性と思ってるみたいなんですよ。

大川原 いえ、女性だとおもっていましたよ。HPにも写真がありましたので。

SUZU そうでしたか。マスクって、いわゆるこういうの(顔を覆うもの)がマスクじゃないですか。フェティッシュマスクなので、ガスマスクなんかの一部は違いますけども、いわゆるスポっといくのって…

大川原 全部被れちゃうやつですね。

SUZU 全頭マスクっていうのは、種類分けすると「フード」っていうくくりになるんですよね。

大川原 なるほど。

SUZU ただ、日本で「ラバーフード」と言っても、どうしても通じにくい。間違いではないのですが。
だから「ラバーマスク」って言って全部ひとくくりにしてしまっていることが多いんですが…でもマスクも好きです。仮面みたいなジャンルとして。

大川原 私は演劇のほうの世界から、こういうマスクの販売に至ったのですが。
演劇の世界だと、フードみたいな…まあ被りもの、そういうものも含めて全てマスクと呼びますね。

SUZU そうですよね、意外とそれで十分ですよね。

大川原 (笑)厳密に分類してしまわなくてもいいんですけどね。
もともとそういう、ボンテージファッションとかが、お好きだったんですか?

SUZU そうですね。完全にファッションから。ヴィヴィアンウェストとか、ゴルチェのコルセットとか、ウルトラハイヒールのような。当時、普通に生きてると目にすることはあまりなかったんですが、私はどうしてもそういうフェティッシュなものに興味が向いてしまって。
恐らくもう無くなってしまったと思うのですが、四ツ谷に「アズロ」というお店があったんですね。

大川原 はい。

SUZU アズロが初めて日本にそういった、ボンテージファッションを持ってきたと思います。
そこに昔勤めておりまして。離れた後もやっぱり忘れられなくて、それでボンテージファッションに戻ってまいりました。

大川原 なるほど、ちなみに今のお店を始められたのはいつからですか?

SUZU 2012年の、7月からスタートですね。

大川原 通販っていう業態は、何か特別な理由がおありなんですか?

SUZU いや、お店が欲しいことは欲しいですけどね。

大川原 わかります。わたしも欲しいです(笑)。

SUZU そうですよね(笑)。お店は欲しいですけど、業種がものすごくピンポイントじゃないですか。

大川原 ですねえ。

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SUZU 私も、ジャンルとしては「ラバーフェティシズム」に一番近いんじゃないかなと思います。
その中でもマスクだけ特化していて、ピンポイントのピンポイントなので…まあ、とりあえずは(笑)。
ただやっぱり、いつかは全部店頭に並べられたらいいなっていう欲求はありますよね。

大川原 わかります。本当によくわかります。

SUZU 並べたいですよね。

大川原 ほんとにそうですよね。よろしければぜひ、マスクの説明なんかを。

SUZU はい。(次々にマスクを取り出し)オランダ製のとか、プリントではなく上から細い線を貼り付けているタイプのもので。

大川原 あ、そうなんですね。

SUZU ラバー好きの方だとご存じない方はいないようなもので。

大川原 ジッパー式なんですね、

SUZU そうですね、いわゆる「ラバーマスク」という形態のものですね。その中でもハイクオリティなブランドとか。
あとは私の大好きなガスマスクですね。これは一切手を加えていない純正のガスマスク。ロシアのPBFですね。

大川原 いいですねえ。

SUZU (笑)そうですね。いわゆる純正の、軍のものでもラバーのものですね。
それから、さらにもっと大好きな「カスタムガスマスク」と呼ばれるものがこちらです。
顔の前面だけを使用して、後面はあとから取り付けているものもあります。

大川原 なるほど。

SUZU カスタムしなくても全頭になっているものもあるんですが、中にはハーネスになっているものなんかもあります。
カスタムすることで全頭マスク、いわゆるラバーフードにかえることができます。
こうしたマスクのすごいところとして、両頬にリブレスバッグを取り付けられるようにカスタムしてあるんです。ブレスプレイが楽しめると。

大川原 ありがとうございます。

SUZU いわゆる種類的には「プレーンマスク」「ガスマスク」「カスタムガスマスク」ですね。
あとはもっとボンテージっぽく、たとえば既成のもの自体にリブレスバッグを取り付けるとか、あとはどんどんラバーの厚さが厚くなったり、ていうような種類で…話し出すときりがないので今日はこれくらいで(笑)。
ほんとにもう、スーツケースに引いてくるような形になっちゃうので。

大川原 わかります。私もいつもスーツケースを引いて仕事をしてます。

SUZU そうですよね。しかもこれ(仮面)は、飾ることができますよね。

大川原 そうですね。ガスマスクはどうなんですか。飾ったりはしないですか?ラバーマスクも。

SUZU いや、やっぱり性と直結しているものなので、かぶる、かぶらせる、っていう扱いがメインになると思います。

大川原 基本的には、そういったプレイの一環として使われる用途がメインなんですか?

SUZU それがメインですね。

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大川原 最近イベントも流行ってるじゃないですか。こういうマスクをつけたファッションでイベントに出かけたり。
そういう需要も結構多いんですか?

SUZU そうですね、「ラバリスト」と呼ばれる、いわゆるラバー好きの方は
基本的に上から下、手袋からソックスまで覆います。そうすると、マスクは欠かせなくなりますね。

大川原 そうですよね。

SUZU 逆に言うと、私みたいにマスク単体っていうのは邪道なのかもしれません。
私はマスクを被る対象というより、モノとしてすごく好きなんです。
どちらかというとマニアというより、コレクターに近いんだと思います。

大川原 私もいわゆる現代アートのコレクションを個人的にしてるんですが、
その中でも、どうしても仮面というものに魅かれて…それが高じてこういう仕事をしてしまったという口です。
すごく気持ちがわかりますよ。

SUZU なんか、ついうっかり売ることまではじめてしまった(笑)

大川原 (笑)

SUZU これは、いま並んでいるのは全部違うアーティストさんのモノですか?

大川原 これは全部同じアーティストですね。

SUZU 日本に何人くらいいらっしゃるんですか?

大川原 仮面にもいろいろ種類があって、どこまでを仮面と呼ぶかはなかなか難しい問題ですよね。

SUZU 難しいですよね。線引きが。

大川原 いわゆる顔に着けるタイプのマスクを造っている作家さんは、限りなくいますね。

SUZU ああそうなんですね。プロの方っていらっしゃるんですか? 仮面を専門に造ってらっしゃる方。

大川原 うちが扱っている作家は基本的には仮面専門で造ってる作家です。ただ、現状ではそれだけでごはんが食べられるかというと…

SUZU まあそれは難しいですよね。仮面って、どういうところに魅かれてしまうんですかね。

大川原 本当におもしろいですね。
いわゆる「ラバーマスク」も含めて、日本のマスクが、ほんとに、盛り上がっていってほしいなと思います。

SUZU そうですね。いろんなアイテムを集める中で、一番最後に私たちのマスクを。
ラバーを好きな方の中で、マスクだけ買う人はなかなかいない。
全身スーツだけ買う方ですとか、手かせとかだけ買う人はいても、マスクだけ買う人はなかなか少ない。
最後のアイテムっていうところがあるんで。

大川原 最後なんですね。

SUZU 最後かな、と自分では思うんです。お話聞いてると、初めてマスクを買いましたっていう方も多いので。
他のアイテムは持っていても。

大川原 でも正直言って、一番かっこいいじゃないですか(笑)。

SUZU マスク、惹きつけられますよね。
顔を覆うものだからなのか、なんなのか…なぜかは自分でもわからないんですけど。

大川原 私はもともと、シアターでかぶるマスクっていうことをやっていて。
そこでは様々な「被り方」がもちろんあって。俳優さんを育てるときに、例えば仮面のキャラクターになりきったりだとか、被ることで自分でも初めて気づくキャラクターを発見したりとか。そういうような一種のトレーニングの道具として、仮面が扱われてるんですけど。
そういった俳優教育をやっていて思うのは、「仮のお面でも顔が変わる」ということに、本能的に惹かれるものがありますよね。自分自身じゃないものになるとか。

SUZU そうですね。

大川原 自分の身体とか、自分自身ではなかなか把握しきれないじゃないですか。
鏡では全身像見れるけど、背中をはじめ見えないところが多すぎる。そういう中で、自己像みたいなもの、自分のイメージのからだを拠りどころにして普段生きていると思うんですけど、そういう自分のイメージって常に揺れ動いてるものですよね。
それが仮面とかマスクによって、一度、一瞬だけでも固定されることでアイデンティティを見つけられる、そんな魅力があるんじゃないか…と思ったりしながら売ってますね(笑)。

SUZU ほかにもいろいろやられてますよね。

大川原 もともと仮面の販売と、仮面を使った俳優さんへの指導、それから演劇とかダンスを使った企業研修などが仕事なので。

SUZU ワークショップとか…あ、脱線しても大丈夫ですか。

大川原 大丈夫ですよ。

SUZU 有末先生の(緊縛)。

大川原 ああ、やってますね。

SUZU あと、ラブドールかなんかの。

大川原 ああそうですね、神保町にあるギャラリーのお手伝いを。
伴田良輔さんという、女性の裸体をずっと撮ってらっしゃる方がオーナーさんなんですが、そこがラブドールを常設しているギャラリーで、運営のお手伝いを少しやってます。

SUZU やっぱりそういうのって、全部つながってるものなんですか?

大川原 どうですかね。

SUZU 私の中ではどこか、そこはかとなく中心から全部つながっているような気がしているんですが。
やっぱり、好きだからやるっていう感じなんですか。

大川原 まあ好きじゃないことはできないですね。

SUZU なんかこう、面白い飛び方をしているなと思ったんですよ。

大川原 ありがとうございます。

SUZU 私は、てっきりそういった演劇とかアートって、窮屈っていうイメージがあったんですけど…それがいわゆる緊縛の方向に飛んで、今度はラブドールと少しアダルト寄りに飛んで。
でも、仮面はやっぱりアートですよね。これにはやっぱりエロティシズムを感じず、純粋にアートだなっていう気が私にはしてるんです。そこらへんは、どうやってつながってるのかなって思います。

大川原 ああなるほど。面白いですね。そうですね、基本的に私は楽しいことしかできない人間なので(笑)。あとはまあ、呼ばれたりしたらほいほいって行くんですけど。ラブドールのギャラリーに関しても、もともとオーナーの伴田良輔さんと知り合いづてでつながって。
緊縛とマスクの間には、やっぱり深いつながりがあると思うんです。からだを拘束することで快感を得られたり、もしくは解放されるというような。そことラブドールはつながってるかわかんないですけど(笑)。

SUZU でもなんか細い線でつながってるような…重なる部分はあるかなと思ったんですけど。あ、ここでつながるんだ、おもしろいなあ。

大川原 ありがとうございます。

SUZU あれはでも、見たいなあ。なかなか見る機会がないですから。
私はこういうの(ラバーマスク)ばっかりなので、なかなか。ぜひ見に行きたいなと思っています。

大川原 ありがとうございます。

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イベント告知

「TOKYO MASK FESTIVAL vol.1」

日本最大級のマスクの展示即売会。マスク好きによるマスク好きのための祭典。マスク、覆面、仮面、かぶりもの、着ぐるみ、ヘルメット、オブジェクトヘッド、異形頭、甲冑、プロテクター、ゴーグル、その他なんでもありのオールジャンルイベント。

※仮装でのご来場は大歓迎ですが、更衣室はございませんので予めご了承ください

日程:2015年 8月1日(土)
開場:12:00 閉場:20:00(再入場可)
一般入場料:1000円
※小学生以下は入場料無料(保護者同伴必須)

場所:秋葉原ハンドレッドスクエア倶楽部 東京都台東区浅草橋5-3-2 秋葉原スクエアビル7F

公共交通機関からのアクセス

1. JR山手線、JR京浜東北線「秋葉原駅」昭和通り1番出口…徒歩7分

2. JR総武線「浅草橋駅」西口…徒歩5分

3. 都営浅草線「浅草橋駅」A4出口..徒歩6分

4. 都営新宿線「岩本町駅」…徒歩9分

5. つくばTX線「秋葉原駅」昭和通り口…徒歩7分

6.日比谷線「秋葉原駅」1番出口…徒歩7分

7.銀座線「末広町駅」…徒歩12分

8.大江戸線「新御徒町駅」…徒歩11分

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大川原脩平

大川原脩平

舞踏家/仮面屋/ワークショップファシリテーター。現代作家の仮面を扱う専門店「仮面屋おもて」店主。日本における「新しい仮面文化の創造」をテーマに活動。仮面を用いたアクティングの指導などを行う一方、自らもパフォーマーとして舞台に立つ。また、企業・教育機関などで研修やワークショップデザインも手掛ける。
shuheiookawara.com
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