『ひと首輪展』【2015年6月13日/@STUDIO602(旧アドバンススタジオ)】
とは、ひと首輪展実行委員会が主催する【特別協力:首輪女子協会】、人に着けるための首輪に魅せられた作家の合同展示会のことです。
その名の通り、犬や猫などの獣用の首輪ではなく、人用として作られた首輪の作品展示会なのです。ネットでそうした首輪の画像は見ることは出来ます。しかし、ここ『ひと首輪展』会場では人用の首輪の現物が一堂に会して見れるというのですから、これは行くしかないでしょう。
僕も日頃より、首輪を付けさせているパートナーの”Nao”という女の子がいます。待ちに待った開催日、彼女を連れて会場へと向かいました。今回のレポートは彼女と一緒に行いました。
会場はマンションの中にある撮影スタジオです。
見に来ている人は若いカップルさんや女性が中心。おしゃれな首輪を着けている女の子も多く、首輪もファッションアイテムのひとつになっていることが解ります。
会場には所狭しとブースが密集しており、どのブースにも首輪がずらりと並んでいます。会場に入った瞬間から上がるテンション。はやる心を抑えつつ、ひとつひとつ見て行ってみましょう。
■作家名/yuya

「これ、かわいいです!」とにっこり。
■ブランド名/ResinDamascus
■コルセットチョーカーとして革を使用した編上げタイプを制作。
■HP・SNS/twitter: @yuya_ha
作家のYuyaさんは普段はナイフを中心に作っているとのことですが、首輪のデザインもしゃれています。
続いてとなりのブースへ

「うわ~~、かっこいいですね!」
■作家名/ITAO
■ブランド名/NJ-WORKS
■SMをモチーフにしたアクセサリーの製作
■HP・SNS/twitter: @ITAONJ
洗礼されたデザインでオシャレですね~。ゴージャスです。パーティなんかに向いているかもしれません。
次のブースはとてもファンシー。
■作家名/あっきぃ
■ブランド名/iroiro-tsukuru
■首輪を中心として、アクセサリーなどを製作
■HP・SNS/twitter: @iroiro_0x0

「見てください!レースが付いているんですよ」
おおっ。たしかにエレガント。高貴な感じがいいですね~。

「ほらほら、黒もある!」
女の子を裸にしてこの首輪だけ着けさせたらすごくかわいいかも。。。
しかし、実際首輪にリードを付けてお散歩することを考えると、チョーカーのような首輪はイマイマチかもしれない。
「えっ、そうなんですか?だったら・・・」とブースを見渡すNao。

「ほら、ちゃんとリードが付いてる首輪もありますよ。」
あるね~~。でも、今日は買い物に来たわけじゃないからね。
ということで、急いでとなりへ。
作家・7777(ナナシ)さんのブースです。
■作家名/7777
■ブランド名/革や七四
■革小物、鞭、首輪など革の創作
■HP・SNS/twitter: @7777nanashi
無造作に置かれていますが、どれもゴージャスな首輪ばかりです。大人のテイストが漂います。
こっそりバラ鞭もあるのがオシャレです。
続いてとなりはまた、ファンシー系の首輪。
■作家名/うさこ
■ブランド名/Love Slave
■へんたい×ふぇち☓かわいい。「誰かに飼われたい女の子」に身に着けて欲しい首輪を制作
■HP・SNS/twitter: @picoslave
首輪のネーミングがかわいいですね。しかもとてもリーズナブルです。
「こんなかわいいの作ってます」と作家のうさこさん。
これは『天使の雨首輪』とネーミングされた首輪です。
首輪に付いている天使の羽とハートにかわいらしさがあふれています。
『愛の告白首輪』。シャイな女の子でも首輪で告白できちゃいます。

「いいな~こんなおしゃれな首輪・・・」
■作家名/水溜
■ブランド名/Brutal Romantist(ブルータル ロマンチスト)
■思う人を、美しく、我が物に。
■HP・SNS/twitter: @brutalromantist

「うわっ! こちらもおしゃれですね!」

「ほらほら、コルセットみたい!」
いいですね~~。ゴージャスです。スチームパンクぽいです。
となりのブースへ。
■作家名/クマ五郎
■ブランド名/クマ五郎工房
■革小物、指輪、腕輪、首輪、チョーカーなどを創作
■HP・SNS/twitter: @atelier_kuma56

「これ、かわいい。和風なんですね」

「ほらほら、時間がわかりますよ」
歩く時計になるわけですな。実用的で便利かもです。
次のコーナーは特別出展の天の介さん。
■作家名/加藤孝浩
■ブランド名/天の介
■皮革製品製造
■HP・SNS/twitter: @tennosuke
天の介さんといえば鞭も有名で、多くのファンがいるメーカーさんです。SMでは知られたブランドですよね。ハードなものだけでなく、かわいいものも作っているんですね。びっくりです。

「うふふふっ。これが欲しいです」
女の子はブランド物に弱いみたい。
つか、絶対に買えない!
幸い、非売品らしい。

「うわ~~、パーツもすべて本物ですね!」
かっこよすぎです。
となりのコーナーはがらりと雰囲気が変わります。
全て鉄でできた中世ヨーロッパ風の首輪と拘束具たち。シブいです。
■作家名/鉄造
■ブランド名/鉄枷屋、鉄造
■国内では珍しい中世ヨーロッパ風の鉄枷製作、販売
■HP・SNS/twitter: @kunounonasi
「うっ、重い・・・」
全部、鉄で出来た首輪とか拘束具ですから重いです。

「これ、いいかも!」
「着けてみます?」と鉄造さん。
着けちゃいました。

「似合いますか?」
重そうだけど、女の子の首とのギャップがグッと来ます。
以上、展示レポートでした。
最後に、ひと首輪展実行委員会の7777(ナナシ)さんにインタビューさせていただきました。
「ひと首輪展の構想は今年の頭からあったんですよ」と、7777(ナナシ)さん。
開催するにあたって、ビジネスとして首輪を制作しているメーカーやビジネス生産で首輪を作っているところはあえて外し、自分で楽しんで首輪を制作している作家さんたちに声をかけたとのことです。
「だから、いろんなタイプ、バリエーションに富んだ作家さんが集まったと思います」
なるほど、それでプレイとしての首輪だけではなく、普段、普通に着けていてもおかしくない、おしゃれな首輪が並んだというわけだったんですね。
「その意味では、首輪という趣向性の高いアイテムがライトになっていると思いますね」
会場を訪れたのはカップルも多く、そんな女の子たちのほとんどはかわいい首輪を着けてていました。中にはこの色の首輪が欲しかった、と喜んでいる女の子も。
「おしゃれな首輪は市民権を得ているのかもしれませんね」
今回のひと首輪展では作家と客が直にコミュニケーションが取れたことが良かったと7777さんはいいます。
「お客さんの声を聴くことは、作家としてのレベルアップにもなりますからね」
客からすれば欲しい首輪を探せる場ですが、作家としては客のニーズをリサーチできる場として有益なのですね。
来場者数は300名弱。こんなに来ると7777さんは正直、思ってはいなかったそうです。
「お客さんにはゆったりと見ていただくことしか考えていなかったので、逆にあわてました」と7777さんは笑います。
次回は11月に開催を予定しているとのこと。
「出来ればその前に大阪で開催したいですね。大阪にも首輪作家さんはたくさんいらっしゃいますしね」
11月に予定している第2回ではそんな大阪の作家さんや、今回都合が付かなかった作家さんの参加もあるかもしれないとのことです。さらにスケールアップしそうですね。
今後の展開も楽しみな「ひと首輪展」でした。

瀬見紫紅
本業もライターで編集者。専門はアートとカルチャー。著書も数冊ある。
僕にとってのフェチとは【解放と表現】。フェチなカルチャーを発信します。
【ライティング+編集+撮影等のお仕事募集中】。
twitter:@SemiShigureXXX
mail:SemiShigureXXX@gmail.com

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