2015年5月23日の『日刊スパ』に掲載された「Twitterに“首輪”姿を投稿する女性が続々! 話題の『首輪女子協会』って何だ?」という記事で首輪に興味を持った人は少なくないかもしれません。
会期が今週末と迫っていますが、7777氏主催による、首輪に魅せられた作家の合同展示会「ひと首輪展 in 新宿」が6月13日、アドバンススタジオにて開催されます。
今回は事前告知として「ひと首輪展 in 新宿」について、参加作家さんや併催イベントを中心にした記事をお届けします。
数ある拘束具の中でも、アクセサリーとしてファッションと組み合わせられる首輪は、もっともポピュラーなものであると同時に、他者、すなわち主への従属、あるいは装着者が管理・所有された存在を示すアイテムでもあります。
ひとつの例をあげれば、沼正三『家畜人ヤプー』では、マゾッホ『毛皮のヴィーナス』由来の法的契約に基き、「ヤプー」(未来世界で白人種の「家畜」として使役される日本人)が女主人に隷属していることを示す証として、首輪が効果的かつ象徴的なアイテムとして用いられています。
人に付ける首輪といえば、SM的なニュアンスと色濃く結び付けられがちですが、ファッションとしての首輪は、何らかの意味性を伝達するための記号的な側面を含んでいます。首輪は、SM的な意匠にとどまらず、「力」、「反抗性」、「カッコイイ/カワイイ」など、組み合わされるスタイルによって、多彩なメッセージを含んだ象徴として読解されます。
さらに、工芸品(アーティーファクト)としての首輪は、使用素材、加工方法、装飾性、用途など、様々な観点から製作者の興味関心を惹き続けています。
首輪のベースに用いられる素材といえば革が基本になりますが、参加作家では大きなリングやチェーンを用いた装飾が目を引く7777(革や七四)氏、和的な小物を組み合わせた和柄チョーカー「くび和」を制作するクマ五郎氏、カラフルな色合いとかわいい装飾が特徴的で「『誰かに飼われたい女の子』に身に着けて欲しい首輪」をコンセプトにするうさこ氏、レースやハート型のリングを多用したオシャレなアクセサリー的な作品を数多く送り出すあっきい氏、、革ではなく鉄をメイン素材に使う鉄枷屋 鉄造氏、SMモチーフの作品(twitterに上げられている作品画像ではシックな装飾や無骨な錠前が特徴的)を中心制作するITAO氏、素材の拘りとベーシックなデザインが作品イメージの核を成す水溜氏、編み上げをあしらったコルセットチョーカーが印象深いyuya氏と、各作家の創意工夫を凝らした美学とフェティッシュが投影された様々な首輪が一同に会します。
ひと首輪モデルオーディション
ひと首輪展は首輪作品の展示販売会ではありますが、オーディエンス参加型のイベントが多数併催されます。そのひとつが、当日までエントリー受付中の「ひと首輪オーディション」。
オーディション合格者は、お耽美写真家 憬-Kay-(ひと首輪展実行委員会兼ひと首輪展オーディション審査員)氏×ひと首輪展作家組合×首輪女子協会で制作する、作家×モデルをコンセプトにした作品集に参加――首輪女子協会公認モデル、しまりすちゃん他、話題のモデルたちが多数参加予定です。かわいいモデルさんたちと並んで作品に参加出来るチャンスであったりもします。
概要・参加手順は下記の通り(ひと首輪展公式ブログより引用)
【概要】
お耽美写真家 憬-kay-×ひと首輪作家組合×首輪女子協会で作成する首輪女子写真作品に参加していただくモデルの方を公開オーディションいたします。
作家×モデル、をコンセプトとした作品作りに携わってくださるモデルさんを募集いたします。
【参加条件】
1.ひと首輪展当日6/13 17:00までにに会場に来れる方。
2.顔出しで作品作りの撮影に参加可能の方。
3.年齢が18歳以上の方。(高校生不可)
【ひと首輪展オーディション参加方法】
*ひと首輪展、公式ツイッターアカウントをフォローする。
*公式アカウントにオーデション参加します!とDMを送る
*首輪女子としてのPRをする。
* #ひと首輪展オーディション のタグを付けて首輪画像をアップする
【引用者補足】
・DM送付なしでの参加も可能→その際は当日16時までに会場に。
・参加締め切りは6/13日17時まで。
・参加に関しての性別制限はなし→つまり、「首輪女子」に限らず、全ての人に参加資格が!
【発表について】
6/13のひと首輪展にて発表(18:30~)
後日写真家kay氏、首輪作家、首輪女子協会代表と打ち合わせ等経て、作品作りとなります。
また、オーディション参加者への特典として、ひと首輪展×一鬼きのこ スペシャルコラボ企画への参加も可能。Feti.Tokyoでは第二回、第三回を取材させて頂いた「緊縛写真部」でお馴染み一鬼のこ氏のモデルとして参加できるチャンスも。
【公式blogより】
※一鬼のこ氏の面談があります。
※こちらへの参加は任意です
※着衣でも問題ありません
※こちらのみの応募は出来ません
※起用につきましては若干名になります
天ノ介ワークショップ
オーディションには参加しないけれど、首輪制作に興味があるという方に向けた企画として、SM用の革製品制作で知られる天ノ介氏のワークシヨップも開催。数、スペースに限りがあるほか、申し込みが殺到する可能性が高いので、参加希望の方は早めの申し込みをお勧めします。
【概要:ひと首輪展公式blogより】
自作の首輪が作れるワークショップを開催。
※2015/06/13開催
■プラン
\5,000
\3,000
\2,000
より選べます。
■開催時間
1回目 13:00~
2回目 15;30~
関連イベント 「お耽美写真家 憬-Kay-の世界展」
ひと首輪展実行委員会兼ひと首輪展オーディション審査員の、お耽美写真家 憬-Kay-氏の個展「お耽美写真家 憬-Kay-の世界展」が、6月27(土)、28日(日)が新宿座にて開催(入場料1000円)。特別協力で、7777(皮や七四)氏も参戦。
有刺鉄線を用いた憬氏の代表作「wired sekai」シリーズの一挙展示や、ライブシューティング、若林美保コラボシューティング、有刺鉄線体験撮影(有料・CD-ROMにてデータ進呈)。
有刺鉄線を用いたライブ・シューティングは昨年11月に新宿座で行われた「『背徳』22人展」以来ですが、滅多に見れるものではないので、必見です。
会期終了後になりますが、Feti.Tokyoでは『wired sekai』のコンセプトや、憬氏のシューティング・スタイル等、深く濃い目に切り込んだ取材記事を掲載予定なので、乞うご期待ッ。
イベント詳細
ひと首輪展 in 新宿
日時:2015年6月13日
場所:アドバンススタジオ
東京都新宿区新宿1-19-10 サンモールクレスト602

鈴木真吾
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