ラバーフェチ、フェチ(フェティッシュ、フェティシズム)の一分野で、ラバー(ゴム)製の衣服に自分自身、もしくは他者の身を包む嗜好を指します。その中には、性的嗜好の方もいらっしゃれば、ファッション志向の方もいらっしゃいます。近年、比較的耳にしたり目にしたりする機会が増えてきていることから、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。そのラバーフェチについて、触れていきますのでお付き合いください。
※以下、ラバー、ゴム、場合によってはラテックスは、前置きの無い限りは全て同一のものを指しておりますので、予めご承知おき下さい。
ラバー(ゴム)による衣服と聞くとどのようなものか、今一つ想像がつきにくいかと思われますが、通常使用される布地の代わりにゴムで作られた生地を使用した衣服と考えると想像がつきやすいかと思います。ゴムによって作られた衣服には通常の布地によって作られた衣服とは決定的にことなる特徴がいくつか存在します。
- 通気性、透湿性、吸湿性、透水性、保温性といった一般的な衣服に存在する性質が一切ない
- 生地厚にもよるものの、伸縮性が非常に高い
- 生地は縫製ではなく接着することで衣服が制作されている
- 他の生地にはない独特の光沢と芳香をもつ
など
これを見る限りではエナメル(PVCとも言われます)に似ていると感じられる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、エナメルの衣服は縫製された裏地があり、光沢はあるものの伸縮性に欠けるなど持つ特徴や性質に大きな違いがあります。
このような特徴をもつラバーがなぜ性的嗜好の対象となったのかには諸説ありますが、Wikipediaに
呼吸制御に対しフェティシズムを感じる者、身体を完璧なまでに包み覆うことを欲する者(トータル・エンクロージャー)、ゴムにシリコン剤を塗ることによって生ずる無機質な光沢から、自らを無機な物としたい欲求に駆られる者にとって、ゴムの持つ質感や素材の特徴は、まさにうってつけだった。(中略)さらに、ゴムの伸縮性によりボディラインが強調される特徴から、身体の曲線についてフェティシズムを感じる者(脚線美も例外ではない)が対象にゴムでできた服を着せて楽しむ、という方向性も生まれた。
出典:wikipedia
とあるように、ラバーだけに見られる特徴・性質による影響が大きいと考えざるをえないでしょう。もちろん、その特徴から新しい素材として通常のファッション素材の一部としても魅力的な点を備えています。
次回では、さらにもう少し掘り下げ、その特徴、また性的嗜好へのつながりについて触れたいと思います。

らて
fetish-style.info管理人

最新記事 by らて (全て見る)
- ラバーフェチってなんだろう ーラバー入門講座① - 2015年5月21日