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縛ること 繋がること ビジネスマン向け緊縛ワークショップに参加しました


前回、お知らせ致しました

ネクタイと縄と ビジネスマン向け緊縛体験ワークショップに参加しませんか?

に参加して参りました。

最初、その組み合わせの妙っぷりに
初見の時には、そりゃ思いましたよ。

それ」と「それ」って、ホントに繋がるの?

あまりにかけ離れたモチーフ同士なので
実際かなりむちゃ振りなんじゃないの?
そんな考えもよぎります。

でも、まてよ。
「茶碗蒸し」と「うどん」で、『おだまき』だ。

目の前にある二つの素材があれば
組み合わせてしまうのがヒトってもの。

「あれ」と「これ」の取り合わせの妙で
美味しいものも生まれる訳ですし。

そんな今回の「それ」と「それ」は

「アートフォームとしての緊縛」と
「ビジネスシーンにおける関係性」

さて、どんなお味になりますやら。

<本日の献立>
・ワークショップ参加レポート
・参加の効用と二題噺
・ここから先の景色

ワークショップ参加レポート

このワークショップ。
参加された皆さんは、ワタクシのような
ひねくれたかんぐりなど微塵もないご様子。

■フェチな以上に健康的

隣に座ってらっしゃる男性に伺ってみました。

「ビジネスとエロス、どんな比率で参加されましたか」

即答で返って来た言葉は

「ビジネス9で、エロス1ってところです」

それ、ちゃんとビジネス視点ですね。
いたって健康的。立派なもんです。

主催の大川原さんと講師の有末先生

主催の大川原さんと講師の有末先生

また、女性の参加者上村沙紀子さんは
自身の”縄”のあり方を求める試行錯誤の中でのご参加とか。
これもまた、なんだか思いに対してまっすぐに健全な。

主催の大川原さんによるイントロダクション

主催の大川原さんによるイントロダクション

■実践開始

自分が動き出すあたりからワクワク倍増。
ここからがワークショップの面白いところです。

最初は、身体以上に気持ちをほぐすコミュニケーション
挨拶のひとつ先に踏み込んだくらいの関係性を実施。

まずは会場全体の緊張をほぐします

まずは会場全体のウォーミングアップ

”誕生日”や”会場までの移動時間”そして”起床時間”をキーに
お互いに対しての緊張をほぐして行きます。

ほんのりあったまったらパートナーを決めて「緊縛」の開始。

ここから二人一組に

ここから二人一組に

一旦はそれぞれ思い思い、何も知らないままでの挑戦。
その難しさ、新鮮さ、上手く行かなさを実体験。

実際に作業しだすと、そのゴールがたとえ「他人を縛り上げること」であろうと
工夫したり、周りと見比べたりしてやり遂げることに一生懸命になっていきます。

ゲストの野村氏による挑戦

ゲストの野村氏による挑戦

普段だったら、銀座のビルの明るい一室で
誰かを縛ろうなんて、思いもしないことなのに。

一気にひたむきに。

継がれた縄と縛られた腕と

継がれた縄と縛られた腕と

なんとかかんとか
どうにかこうにか
とったりやったり

強めたり弱めたり
進めたり戻したり
互いに縛り、縛られて。

それぞれの縄模様

それぞれの縄模様

なんだか、よくわからないままに一旦終了。

表に回ってもまたそれぞれ

表の縄模様もまたそれぞれ

■再度、実践

その後、講師の有末先生から説明を受け
お手本となる手さばき縄さばきを拝見。

先生の手が導くのか、縄が手を誘うのか
スムーズに有機的に縄がつながっていって
どう通っているのか、追いつかないけれど
無理も無駄もなく滑って行ってるのが
素人目にもよくわかります。

縛られて出た感想は

「安心感がある」

安心感?そうなの?

と疑問符が出た所で再度、実践開始です。

有末先生や付き人の方に教えを請いながら
ロープの継ぎ方、身体への這わせ方
どちらから持って来て、どう通すのか
どのくらいの強さで、どう結ぶのか。

教わりながらでも、やっぱり初めての作業
手にも頭にもまだ馴染みが出なくてぎこちない。

でもそれが、脳で直接外気を吸い込むように新鮮。

ひとつの目標に向かう作業を通じて
参加者の方の温度が上がり出します。

慣れない作業に縛る方が苦悩しながら、縛られる方が見守るような
普段イメージするSとMの、ちょっとした逆転現象がそこかしこに。

椅子に腰掛けてみなさんからの感想を語り合います。

参加者の皆さんから
複数出て来たコメント
それが「安心感」

かなり、予想外なコメントながら
実感という間違いのない結論。

この言葉は有末先生の仰る
「抱きしめる」に近づいているんでしょうか。

穏やかなお話ぶりの有末先生

穏やかなお話ぶりの有末先生

安心感が伝わる証に
縛られている側からも

「もう少ししっかり縛ってほしい」

という要求が出るほど。

拘束による圧迫感は
抱擁による安心感へ。

体験しなければ、わからないことです。

考えてみれば、コルセットも
同じようなものでしょうか。

圧迫することで、支える。
締め付けることで、守る。

自分自身で支える自分の身体を
自分以外が自分を支えてくれる感覚。

自分のすぐ近くで人の体温を感じながら
施されてゆく自分への加工。

美容室やマッサージの時の感覚にも通じる
自分以外の誰かに自分を委ねる時間。

その中で、縄は結ばれ、継がれてゆき
人が人を包むように縛られて行きます。

最初の自由で、迷いも緩さもある作業から一歩進んで
今はきっちりと秩序と経路と強さを手に入れた縄の姿。

肌、縄、温度が混じり合った感触。
抱擁と保護、つまりは擁護。

『擁護』この言葉に宿るフェティッシュな感覚。

和装のご婦人と縄

猫町UG】でもご一緒の和装のご婦人と縄

大人になるほど切実に欲しいのに
大人になるほど獲得困難なそれら。

また、先生の手元の作業を見ているだけでも
リラクゼーション効果があるなぁという発見。

作業は完成し、意見交換の時間へと向かいます。

■感想戦

実際に縛り、縛られしたあとは意見交換の時間です。

参加者の方々は、様々な思いで参加され、実践され
様々な実感を手に入れて、それを共有されていました。

縛る/縛られるという相反する関係に見えながら
実は互いに協力していないと成り立たない行為。

それと同じように、対立するにしても
協力し合える「いい対立」ってあるな
そういう関係も築けるんだなと思えました。

普段の仕事で打ち合わせる際、タイトなせめぎ合いになると
お客様でもベンダーさんでも自分の社内の別の部署でも
自然と対立と捉えてしまいがちです。

立場は対抗していても、協力し合える部分はある。
そっから先が初めて「議論」なんだなと。

あと、単純に縄に触れてみた事で知る新しい感触。
丁寧に準備された縄というものは
ねっとりと官能的になるのだ、って
ご存知の方は、そう多くはないはず。

縄がひとりでに滑るように進んで行きます

縄がひとりでに滑るように進んで行きます

この「縄」のさわり心地の優しさも
ワタクシにとって新鮮な学習でした。

参加の効用と二題噺

当初のような、うがった懐疑心から
このワークショップへの参加を
他の記者さんにお願いしていたら
今回の気付きは得られないわけです。

例えば、停滞・スランプの時。

「何かしよう」と思ってはみても
しようと思うことが思いつかない
しようと決めても道具がまた高い
したいと思っても調べ切れない。
でもなにか新しいことをしてみたい。

そういう「停滞」や逆に「挑戦」をしたい時
ワークショップはとても有効かつオススメです。

発想の枯渇をさっさと飛び越えて
お題と素材と実践と改善と仲間が
まとめて待ってくれているオアシス。
それがワークショップ。

ワークショップが掲げるテーマも様々ですが
自分には合わないな、どっか落ち着かないな
なにか気恥ずかしいな、なんて思うものほど
「意外」が味わえるチャンスがたっぷりです。

■二題話
参考になるやらどうやら分かりませんが
ついでにワタクシの発想法なんかもご紹介。

簡単に言えば「掛け算」です。

ずぼらな性分なので、気楽お手軽に
発想を発展させたいなという安易な考えです。

落語の形式に三題噺、なんてのありますな。
『芝浜』なんて演目が代表例としてあがります。
三題噺:Wikipedia

「人名」「品物」「場所」の3つをお題として人から貰って
そのうちどれかひとつを「サゲ」に使って即興で作られた噺。

さすがに3つだと難易度高いと思いまして
2つで組み合わせてみる、という事です。
言うなれば二題噺ですな。

Feti.Tokyoの編集やらライターやらをやらせて頂くことになった時に
「編む」の文字が一緒だからと編み物も始めてみたりしました。

けん玉と開始と同時にスケボーもやろうと思ったり。
そうすることで、別の組み合わせる楽しみがうまれます。

新規に経験する”A”と”B”という各出来事のそれぞれ
またそのAとBとの比較の視点”C”も見えますし
客にAとBとを組み合わせた”D”も誕生すると。

よろしかったら、どこかでお試しくださいまし。

ここから先の景色

楽しんで学んだ今回のワークショプ。
最後にカーテンコールのアンコール。

主催と講師の方々を再度ご紹介。

他の人では思いつかないあの手この手の発想と提案
■主催: 大川原脩平【公式HP

強さ以上に優しさ、厳しさ以上にいとおしさを感じる縄
■講師:有末剛 【公式HP

これからもお二人にご注目あれ

これからもお二人にご注目あれ

 

これからにご注目ください。

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hachi

孤児なので人と話せることを喜びます。

あいまいなもの、古いもの、「自己顕示欲の少ない人・引っ込み思案な人の告白」や「懺悔」が好き。
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