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大注目の「ノイズ」とは? 時の葬列~方舟の章に行ってきた。


「時の葬列方舟の章」

に行って来ました。何やら寺山修司ワールドのような
アングラ臭ぷんぷんのタイトルですが…皆様の予想通り。

かつて1980年代に一斉を風靡し、各メディアに取り上げられた
インディーズパンクの祭典「時の葬列」の、新時代における再演シリーズであります。
またも筆者は体験した世代なので、彼らの音楽とその特異性、
もう一つの魅力である強烈なヴィジュアルを呈する
その舞台を、フェティシズムの観点から探ってみたいと思います。
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今回の出演は4バンド。

DER EISENROST(デル アイゼンロスト)
Z.O.A (ゾア)
THE SODOM PROJECT(ザ ソドム プロジェクト)
AUTO-MOD (オートモッド)

はい、もう読み方から尋常じゃありませんね(笑)

DER EISENROST(デル アイゼンロスト)は、
映画「鉄男」でも有名な音楽家である
石川忠氏のバンドで、金属やジャンクを叩くという技巧で展開中。
その名もメタルパーカッション(打楽器のカテゴリではありません)。
DER EISENROST1 DER EISENROST2 鉄男1
今回は自作のメタルパーカッション機材二組に加えて通常のドラムも入り、
リズム体3台構成。
さぞかしうるさいだろうと思いきや…予想通り、大音響です(笑)
(しかしノイズ、ジャンク好きにはたまらない音)
前述の映画「鉄男」は主人公がじわじわ機械に浸食され、
金属の肉体に変わっていくという物語。
(第一作は1989年公開。
プロジェクトXのナレーションで有名な田口トモロヲ氏が主役を演じてますが、
当時はパンクバンド「ばちかぶり」のメンバーとして、激しいステージを
繰り広げておりました。
そのあたりも、メディアに対するインディーズの影響力を感じますね。)
肉体が機械化するというモチーフは、サイバーパンク、スチームパンクに通じ、
メタリックなフェティシズムを醸し出します。

ガンガンの金属音を聞いて、ブレードランナーな気分に浸るのはどうでしょうか。

Z.O.A (ゾア)
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80年代から90年代にかけて、
「トランス・レコード」というレーベルが
一部に熱狂的な人気を博しました。
YBO2のフロントマンであり雑誌
「フールズ・メイト」の編集長でもあった、
故・北村昌士氏の創設したレーベルで、
YBO2もZOAも、その中の人気バンドでした。
レーベル所属アーティストへの追っかけは、

当時「トランス・ギャル」と呼ばれました。

特にこのZOAは、Vo.森川氏の美少年っぷりとその自虐的パフォーマンスが、
サイケ、プログレを思わせる反復リズムと相まって人気となり、
山ほどのトランス・ギャルが文字通り失神したという・・(ほんとか?)
伝説のバンドでした。92年くらいから活動休止していたのですが、

この「時の葬列」にて一夜限りの復活!

というわけで、トランス状態やフェティシズムを求め、かつてからのファンと
過去の音源やYouTubeでZOAを知った若者達が集ったのです。
ファンの熱は、入りきらないほど集まった状況からもおわかりいただけるかと思います。
スタッフが慌てて、設置されてた撮影用のカメラスタンドを取り外すなどして

入りきらなかったファンを入れて、いよいよライブスタート。

満員のなか縦に横に揺れる観客。圧巻の演奏力、パフォーマンス。
伝説が再現されました。
いえ、再現という言葉では収まりきらない、新たな音の構築でした。

これほど熱い公演なら、一夜限りと言わずまた機会があるはずです。新生ZOAに期待。

THE SODOM PROJECT(ザ ソドム プロジェクト)
SODOM1
80年代は「SODOM」名義で活動していました。
重い音と絞り出すような声で、
ハードコアパンク(荒々しく過激なサウンド、速い曲、
いわゆる「デスヴォイス」と言われる、低いうなるような歌唱法を使う音楽)
のカテゴリ内で人気でした。80年代後半からは、
エレクトリック、ハウスなどの音楽ジャンルを取り入れ、
ノリの良さもあるヨーロピアンな音楽スタイルに転じ、

従来の枠を超えて新たなファンを増やしていったのです。

91年解散も、2007年に復活!
驚いたことに、復活後は以前のハードコアのスタイルも、
ハウス、ダンスミュージック的な要素も全て兼ね備え、
ノンジャンルでパンチ力のあるサウンドを作り上げていたのです。
しかも2000年代に入って、デジタル部分が最も強化され、
ZOAともまた異なる、失神レベルの縦ノリのリズム。
森川氏もそうですが、SODOMのVoZAZIE(ザジ)氏もコレですから。
SODOM2
腐女子・・アワワ女子の人気も相当なもの。
かくしてデジタル、インダストリアルフェチ+美少年、美声年フェチにも
人気の、現在のスタイルが出来上がったのです。(ほんと?)
ちなみに筆者は以前のライヴで、ずううう~っとヘドバンしてたもんで、

次の日大変でした。(やめよう、年寄りの冷や水ならぬヘドバン)

ここで、バンドの機材転換の間のダンスタイム。
DJを担当したのが、前述のダークキャッスルとは、
また違う味わいのクラブ「ワルプルギス」のオーガナイザーであり、
MADAME EDWARDAのVo.である、Zin-François Angélique氏。
全世界のオルタナティブ、パンクロック、インダストリアルと
様々なジャンルを網羅した音楽情報のなかから選りすぐった名盤、
名旋律を披露し、技術を駆使して、ディープな音の大海に相応しい、
音楽を作り上げてくれました。

バンドを待っている間も、観客の心を躍らせる空間でした。

AUTO-MOD (オートモッド)

実は35周年目!AUTO-MOD

このバンドを語らずしてインディーズを語るなかれ、
そしてフェティッシュを語るなかれ。
なんたってこの「時の葬列」と、
フェティッシュ・ゴス・イベント
「東京ダークキャッスル」のオーガナイザーであり、
AUTO-MODリーダー、ゴシック界のラスボス(え?)。
Genet(ジュネ)様の別名は、
「フェティッシュ・ダディー」だから・・(なげーーよ!)
スクリーンショット 5
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そんなAUTO-MODのステージは、通常
舞踏家のTAIZO氏、
カウンターテノール(オペラで高音を裏声で歌うパート)の
ディーバ・セリアを迎えたきらびやかなスタイルですが、
今回はそこに加え、演劇陣から二人の役者が登場。
スクリーンショット1 スクリーンショット 2
包帯パフォーマンスや炎といった、大変フェティッシュな素材で観客を魅了します。
バンドの長い歴史の中で、進化を止めないリズム体と変幻自在のメロディ。
サックスも要所要所で大きな効果を発揮します。
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とくに表題作とも言うべき「時の葬列」の演奏は、
84年発表とは思えないほど時代との同調を感じます。
いや、当時は新しすぎたのかも?
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ここで、ちょっとだけ外観に触れます。
写真でわかる通り、彼らは顔を「白塗り」にしています。
それは、別世界の存在になれる、別世界の存在を観ることが出来る、
仮面のごとき存在なのです。
ヴェネツィアのカーニヴァルで、派手な衣装と仮面を着けている人々を
思い起こすと納得すると思います。
白塗りという仮面を被ることで、そこは異世界となり、
観客は現実から遮断されるのです。遊園地やお化け屋敷とも似ているでしょうか。
いわば大人のメリーゴーランド・・
スクリーンショット 4 スクリーンショット 7
暗闇のおもちゃ箱を ひっかきまわす道化師たちよ
引き裂いた闇の裂け目に
とびついて踊り続ける くりひろげるナイトメア
AUTO-MOD「レクイエム」より
鮮やかな悪夢のエンターテイメントはいかがでしょう。
スクリーンショット 8
長時間のイベントでありましたが、冗長さを全く感じさせません。
驚きあり、懐かしさあり、喜びもありと、
様々な楽しみ方の出来る、非常に濃密な催しでありました。
筆者はこれを間違いなくフェティシズム満載と思ってますから(笑)
ご興味持たれた方は「フェティッシュ・ダディ」あるいは

AUTO-MOD公式、時の葬列公式をフォローしてみてください。

DER EISENROSTオフィシャル

http://www.eisenrost.com

森川誠一郎 Z.O.Aオフィシャル
http://www.grandfishlab.com

THE SODOM PROJECTオフィシャル
http://sodom.org.uk
Live
6.7(Sun) 池袋手刀

出演 DEMONS  MOSGUITO SPIRAL  THE SODOM PROJECT    BB    Shrlin
AUTO-MODオフィシャル
http://auto-mod.com
フェティッシュダディーのゴス日記
http://genet.jugem.jp
東京ダークキャッスルオフィシャル
http://tokyodarkcastle.org
AUTO-MOD YouTubeチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCuvHjes1ZueXtVDahN4q-LA
東京ダークキャッスル
6.13(Sat.)Chiriston Cafe

クラブ・ワルプルギスオフィシャル
MADAME EDWARDAオフィシャル
Live
6.20(Sat) CLUB WALPURGIS Doppelgänger 新宿JAM
7.18(Sat) WEIRD TV 池袋CHOP
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